株式会社オプト様|Case 2

By
1 Minute Read

AI駆動開発が導いた、要件定義改善への第一歩。
人とAIの協働で、品質向上への道を拓く

 

aojt_case_OPT-2_thumb

 


aojt_case_OPT_logo

導入期間:10時間
課題:属人化していたAI活用からの脱却
導入サービス:AI駆動開発・要件定義コース
対象者:部門内でAI活用の推進を担当するリーダー層


 

デジタルホールディングスグループとして、クライアント企業のDX・開発支援、デジタルマーケティング支援を行う株式会社オプト様。 複雑化する開発現場で「要件定義の不整備」がボトルネックとなる中、AIを活用した生産性・品質の向上を目指して「amoibe OJT」のAI駆動開発・要件定義コースを受講。 研修を受講し、現場で感じていた課題に対する取り組み方にどのような変化があったのか? 今回は、実際に受講されたBrand Quality Control部の福島 綾 様にお話しを伺いました。

 

 

要件定義の曖昧さが、テスト工程での混乱を生んでいた


伊藤:本日はありがとうございます。まず、今回の研修を受講される前に所属部門で感じていたAI活用課題について改めて教えていただいてもよろしいでしょうか?

福島さん:AI活用というより、根本的には要件定義・プロダクトの仕様などに関するドキュメントが整っていないことが大きな課題でした。

ちょうど研修と並行してテストフェーズの案件が動いていたのですが、要件が明文化されていないため「これが正しい仕様なのか」「バグなのか」「どう修正すべきか」といったやり取りが頻発していました。

コミュニケーションが錯綜し、全員が同じ情報を見られない状態だったんです。

伊藤:AI活用の前段として、ドキュメント整備における課題感が強かったんですね。

福島さん:はい。明確な仕様書が残っていないことによる上記のような課題感がある中で、この案件で“整備しないことのリスク”を痛感しました。研修はまさにそのタイミングで始まり、課題と解決の接点が見えた瞬間でしたね。

 

 

「AIが得意なこと」と「人が担うこと」を切り分ける


伊藤:AI駆動開発というテーマには、どのような背景があったのでしょうか。

福島さん:2025年の初めから「全社員がAIを日常的に使う」という方針が打ち出されており、もともとAI活用には前向きでした。

ちょうど扱っていた案件が非常に複雑で、「これは人だけでは整理しきれない」と感じる部分も多かった。

そこから、AIの得意な領域と人が担う領域を明確に分けるという発想が生まれたんです。

AIに任せられる作業はAIに任せ、私たちはより創造的な判断や品質管理に集中する。その転換点として、今回の研修がありました。

 

aojt_case_OPT-2_1
図1|AI協働力

 

 

想像以上の“実践型”。振り返り内容の共有で学びを最大化


伊藤:研修にはどのような経緯でご参加されたんですか?

福島さん:品質向上を担う部署として、上長から声をかけられました。

私自身、業務でプロダクト開発の一連の流れには触れておりましたが、世の中の要件定義の“型”に触れてみたいという思いが以前からあったので、すぐに参加を決めました。

社内でも独自の形式でまとめてはいたのですが、「より汎用的で、誰が見ても理解できる形」を探していたんです。

伊藤:受講前のイメージと、実際の研修内容にギャップはありましたか。

福島さん:正直、もっと座学中心だと思っていました。ところが実際は想像以上に手を動かす時間が長く、最後には自分たちのアウトプットを形にできました。

また、工程ごとにSlackで振り返りを文章化する仕組みがあり、それが非常に印象的でした。

普段一緒に働くメンバーが「どう考えていたのか」「どんな視点で課題を見ていたのか」が文章で共有され、思考プロセスまで可視化された。

グループワークの発言だけでは分からない内面が見えることで、チームとしての理解度が格段に上がったと思います。

 

aojt_case_OPT-2_2
図2|振り返りの抜粋

 

 

小さなステップから“AIと付き合う”コツを学ぶ


伊藤:研修を通じて特に印象に残ったことはありますか?

福島さん:AI活用の「大きな構想」だけでなく、日々の小さな作業の中でAIとどう向き合うかを学べた点が大きかったです。

たとえば要件定義の文章化ひとつ取っても、最初からAIに任せるのではなく、自分の思考を整理するためにAIを“壁打ち相手”として使うことが有効だと気づきました。

「どんな前提を伝えれば、AIがより正確に返してくれるか」
「曖昧な指示をした時に、どこで齟齬が生まれるか」

そういったやり取りを繰り返すうちに、AIとの会話設計そのものが要件定義の精度を左右することを実感しました。

また、チーム全体でも「AIを使う=効率化ツール」ではなく、“思考を可視化するための共同作業者”として扱う意識に変わったと思います。

単純に作業を速くするだけではなく、「AIにどう伝えるかを考えることで、自分の考えも整理される」。
その経験が、結果的にアウトプットの質を上げてくれました。

 

 

研修を踏まえ、新しいチャレンジ


伊藤:一緒に参加されていたほかの方が同じチームということで、振り返りのパートはすごく積極的に議論をしていただき、具体的に次のステップを検討いただいていたのが印象的でした。

福島さん:研修を受けたことで、改めて受講前に感じていた課題(ドキュメントが整っていないことによるコミュニケーションの肥大化)は絶対に解決しなければならない、と改めて強く思いました。

また、研修に一緒に参加していたほかのメンバーが同じチームで仕事を連携することも多い人たちだったので、「具体的にどう進めて行くか?」の方向性のすり合わせで終わらせるのは勿体ないと思い「来週どう動くか」という具体的なネクストアクションまで決めきるところまで議論させていただきました。

研修後も、メンバー間でAIを絡めたプロンプト共有再利用テンプレートの整備を進めていて、現場での再現性が確実に上がっていく期待が芽生え始めています。


伊藤:今後、AI駆動開発においてチャレンジしたい領域として、何か関心をお持ちの領域などはございますか?

福島さん:UX/UI領域でのAI活用ですね。

生成AIツールは便利ですが、現時点では画面デザインなどはUI/UX観点では「AIが作った」とすぐ分かってしまうテイスト・クオリティと感じています。

ここを越えられると、ジュニア層でもデザイン思考を実践しやすくなり、全体の底上げにつながると思っておりますので、
今回の研修を踏まえ、この領域での活用法も模索・チャレンジしていきたいと思います。

AIと人が協働して“より良い体験をつくる”ような領域に、今後の広がりを期待しています。


伊藤:本日は、貴重なお話をありがとうございました。

 

 

関連する記事

株式会社オプト様|Case 1|「AIに任せたら、逆に仕事が増えた…」AI開発あるあるから脱却する、オプトが掴んだAI協働の“型”