「Salesforceエンジニア」という肩書きからの脱却とその先へ。
サークレイスがPM/PL育成の先に描く、データマネジメント集団への変革

従業員数:372名
導入期間:3ヶ月
課題:PM/PL層の採用難、現場教育の属人化
導入サービス:Salesforce PM/PLコース
対象者:構築を経験しPM/PLへのスキルアップを目指す若手層
Salesforceパートナーとして業界屈指の知名度と実績を誇るサークレイス株式会社。同社は今、単なるシステム構築支援の枠を超え、顧客の経営課題を解決する「データマネジメント・コンサルティング集団」への変革を加速させています。
その変革の鍵を握るのが、現場を牽引するPM(プロジェクトマネージャー)やPL(プロジェクトリーダー)の育成です。今回、同社がamoibe OJTの「PM/PLコース」を導入した背景と、それによってどのような変化が生まれたのか。執行役員の中園様、マネージャーの平尾様、そして受講者の近藤様、中村様にお話を伺いました。
採用難を「自社育成」で突破。属人化した現場教育からの脱却
伊藤:まずは、今回amoibe OJTを導入された背景について教えてください。
平尾さん:採用の観点でお話しすると、現在20代後半から30代のPM/PL層はマーケット全体で非常に希少価値が高まっており、外部採用だけに頼ることに限界を感じていました。一方で、社内には若手や中堅の優秀なメンバーが揃っています。彼らをいかにしてPM/PLへと引き上げていくか。その育成が急務でした。
伊藤:サークレイス様といえば、社内教育も非常に充実しているイメージがありますが、PM/PL教育については課題があったのでしょうか。
平尾さん:構築スキルやSalesforceの製品知識に関する研修は手厚いのですが、PMとしての「振る舞い」や「管理能力」については、どうしても現場でのOJT、つまり「先輩の背中を見て覚える」というスタイルが主流でした。体系的なノウハウが十分に言語化されておらず、育成が属人化していたんです。
いきなり大規模案件にアサインして「体で覚える」というわけにもいきません。実務に近い環境で、順を追ってマネジメントの型を学べる機会が必要だと考えていました。
「Salesforceエンジニア」という肩書きから、データマネジメント集団に

図1|コース受講による変革
伊藤:今回、中園様からは「会社としてのスタンスを変えていきたい」という非常に熱い想いもお伺いしました。
中園さん:我々は、これまでSalesforce構築のスペシャリスト集団でありましたが、プラットフォームはあくまで手段。本質は、お客様のデータを繋ぎ、それをいかに経営や業務の改善に活かすかという「データマネジメント」にあります。
伊藤:つまり、構築のスペシャリストである以上に、コンサルタントとしての立ち回りが求められるということですね。
中園さん:その通りです。AIの進化を含め、技術的な構築自体の価値は相対的に下がっていくでしょう。だからこそ、「お客様の文化や経営課題を理解し、データと人を繋ぐキーパーソン」になることが我々の価値になります。今回の研修には、単なる進行管理ではなく、お客様と対等に渡り合い、要件をクロージングできる人材を育てたいという期待がありました。
ユースケース別のロープレで学んだ「リスク提示」と「代替案」の重み

図2|ロープレの流れ
伊藤:実際に受講してみて、率直な感想はいかがでしたか?
近藤さん(受講者):これまでは構築メンバーとしての参画がメインだったので、マネジメントに対しては「ざっくりとしたイメージ」しかありませんでした。研修では、納期やコストの制約がある中で、無理な要望をどうコントロールするかという実務に即したユースケースが多く、非常に鍛えられました。
中村さん(受講者):私は前職でもエンジニアをしていましたが、Salesforce特有の上流工程の進め方は初めてでした。特に印象に残っているのは「リスク管理」のセッションです。お客様の要望をそのまま受けるのではなく、「それを行うことでどんなリスクが生じるか」を明確にし、根拠を持って説明した上で代替案まで提示する。この思考プロセスを反復して学べたことは、今の現場でもそのまま活きています。
伊藤:「話せるエンジニア」への第一歩ですね。
中村さん:そうですね。お客様側の立場やステークホルダーとの関わり方を意識するようになったことで、視野が大きく広がったと感じています。
近藤さん:リスク管理の部分は並行して参画していた実案件の中ですぐに活かせた場面があったので、私も印象に残っています。
現場の声を反映し、共に進化する研修プログラム
伊藤:研修の内容についても、現場の目線から率直なフィードバックをいただきました。
近藤さん:前半の座学で学んだ知識と、後半のロープレがどう結びつくのか、最初は戸惑う部分もありました。ただ、そのあたりをamoibeさんに伝えたところ、すぐに「座学とロープレをより密接に繋げる設計」への改善を検討してくださり、真摯に向き合ってくれていると感じました。
平尾さん:受講者のスキルレベルやバックボーンに合わせて、カリキュラムの重心を柔軟に調整いただけるのは助かります。来期はさらに多様な部署からメンバーが参加する予定なので、この「型」を社内に浸透させていきたいですね。
1年後、3年後。サークレイスを支える「話せるエンジニア」のビジョン
伊藤:最後に、受講されたお二人の今後の展望をお聞かせください。
近藤さん:研修を経て、学んだことをベースに、メンバーをマネジメントし、プロジェクトを完遂できる立場へステップアップしていきたいです。
中村さん:私は「話せるエンジニア」を目標に掲げています。技術的なバックボーンを強みにしつつ、顧客のニーズを的確にキャッチアップし、その場で付加価値の高い提案ができる存在になりたいです。
中園さん:近藤さん、中村さんが、現場で「運用改善・提案」を当たり前に行うようになる。それが組織の文化になったとき、サークレイスは真のコンサルティング集団へ進化できると確信しています。
伊藤:皆様の挑戦を、引き続き全力でサポートさせていただきます。本日はありがとうございました。